
プロジェクトの概要
本プロジェクトは、海洋レジャー向けマップアプリ「UMIMAP」の機能として、複雑な海のルール・漁業権等をマップ上に可視化することを目的としています。
解決したい課題
本プロジェクトで解決したい課題は、主に以下の5点です。
- 海上では漁業権の境界が見えない
- 魚種や道具などが細かく設定されており難解である
- 都道府県や地域・津々浦々によってルールが異なる
- 情報が複数の資料や機関に分散している
- 意図しないルール違反も起こり得る
プロジェクトを始めた背景

もともと、UMIMAPはカヤック向けの機能を主として提案されたアプリ構想でしたが、検討段階でその対象を「海洋レジャー全体」へと広げ、その中でも特にユーザーの多い海の狩猟採集系レジャー、すなわち遊漁に関する機能を搭載することになりました。
遊漁において、漁業権や漁業調整規則といった海のルールは、確認が必須とも言える情報です。しかし、情報源の分散や地域差などが課題になっていると我々は考えています。
釣りやスピアフィッシングを行う際、意図せず釣れたタコを持ち帰って良いものか、ここでこの種類の貝を採って良いものか、どこでならやす(手銛)を使ってよいのかなど、実際の活動の中で感じた課題に対して、UMIMAPの機能で対処できないかと考えたことが開発のきっかけです。
海のルールを簡単に分かりやすく確認できる機能があれば、海での遊びの幅を最大限に広げ、安心したレジャー活動を可能にし、ひいては遊漁者と漁業者の共存共栄にもつながるのではないでしょうか。
プロジェクト関係者には海洋関係の大学・大学院在学者や、マリンレジャーの愛好家も多数在籍し、現場の視点で開発を続けています。
UMIMAPで行っていること
UMIMAPに実装した機能
以下に、UMIMAPの該当機能で行っている事を整理しています。




- 漁業権区域の可視化
- クリック地点に指定された漁業権対象魚種の表示
- 特定水産動植物に指定された3種類の魚種表示
- 都道府県別 道具ルールの表示
- 漁業権魚種の詳細(解説・定義など)を説明するハンドブック機能
情報源と信頼性
UMIMAPでは可能な限り信頼性の高い情報を基に、アプリに表示するような仕組みを採用しています。
漁業権のエリア表示と魚種表示は、海上保安庁が提供する正確性の高い情報を用いて毎日アップデートしています。
ユーザー側のキャッシュ表示を考慮した場合、最大48時間以内に取り込まれた情報を表示している計算となります。
遊漁の道具ルールについては、UMIMAP運営による各都道府県の漁業調整規則の調査結果・水産庁によるデータを引用して整理しており、アプリ上では最終更新日とともに表示されるようになっています。陸上・海面における都道府県の判別は、都道府県の県境から暫定的に推定した領海の分割結果に基づいています。実際は海面には県境が存在しないため、参考情報としてご利用いただけます。
漁業権魚種の種別や解説については、UMIMAP運営による調査に基づいて記述されています。地方名等については現地関係者への調査も実施しており、正確性の高い情報のご提供に努めています。
以上のように、本プロジェクトでは可能な限り信頼性の高い情報の蓄積・ご提供に努めていますが、アプリ上に表示される情報には誤りが含まれる場合があります。実際の判断時には、現地の標示や自治体・漁協等の指示を優先し、複数の情報を利用するようにしてください。
なお、本プロジェクトに関連する情報に誤りが含まれると思われる場合、お手数ではございますがお問い合わせ欄よりご連絡くださいますようお願い申し上げます。
今後の展開
漁業権・遊漁ルール以外の海洋情報
今後、漁業権等にとどまらず、海図・潮汐・天候など、海の狩猟採集系レジャーに関連するさまざまな海洋情報を統合し、情報を一度に得られる「相棒」を目指したいと考えています。
カヤック・SUP
ツーリングなどを目的としたカヤック・SUPに加え、カヤックフィッシングなどにはまた異なった機能が要求されます。将来的には、こうした要求にもこたえられるよう機能の拡充を計画しています。
安全
海のレジャーには常に安全の問題がついて回ります。天候などだけでなく、注意すべきポイント、安全関連情報の表示など、安全面のサポートも実装したいと考えています。
おわりに
本ページでは、UMIMAPの機能の一つとして実装している「海のルール可視化」についてご紹介いたしました。UMIMAPは、より良い海のマップを目指し、今後も開発を続けてまいります。海でのレジャーを楽しんでいる方には、以下よりUMIMAPを使ってみていただければ幸いです。
